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天国と地獄 [Blu-ray]
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フォーマット | ワイドスクリーン, ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | 木村 功, 三船敏郎, 仲代達矢, 志村 喬, 山崎 努, 香川京子, 三橋達也, 黒澤明 |
稼働時間 | 2 時間 23 分 |
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商品の説明
黒澤明監督作品21作、 待望のBlu-ray ハイクオリティ映像でリリース!!
映像・音声を修復したハイビジョン・マスターを使用し、高画質・高音質でブルーレイ化!
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誘拐犯と捜査陣との対決を描いたサスペンス映画の決定版。全編に圧倒的な緊張感が溢れており、中でも日本映画史上に残る身代金奪取の意外なトリック・シーンは圧巻。舞台にとなるこだま号の構造を隅々まで分析してトリックを考案した。実際にこだま号を走らせ8台のカメラを同時に回すというダイナミックな撮影が、この作品を他の犯罪映画とは一線を画したリアルなものにしている。
製作●田中友幸/菊島隆三 原作●エド・マクベイン 脚本●小国英雄/菊島隆三/久板栄二郎/黒澤 明 音楽●佐藤 勝
出演●三船敏郎/山崎 努/香川京子/仲代達矢/木村 功/三橋達也/志村 喬 他
1963年度作品/モノクロ(パートカラー)/143分/シネスコ/片面2層/音声1オリジナル4ch(リニアPCM)22chリミックス(ドルビーTrueHD)/High-Def 1920×1080p /Mpeg4 AVC
【映像特典】特報・予告編
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83 g
- EAN : 4988104052353
- 監督 : 黒澤明
- メディア形式 : ワイドスクリーン, ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 2 時間 23 分
- 発売日 : 2010/2/19
- 出演 : 三船敏郎, 山崎 努, 香川京子, 仲代達矢, 木村 功
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B002P6XV7Q
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 40,991位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 438位日本のミステリー・サスペンス映画
- - 1,298位ブルーレイ 日本映画
- - 2,078位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
尤も、この黒澤明監督の『天国と地獄』(1963年)は、学生の頃(高校生? or 大学生?)に名画座のリバイバル上映で、一度観た記憶があります。
その時の記憶として印象に残っていたのは
① 自社製品である「ナショナル・シューズ」に情熱をかける権藤と彼を追い出そうとする他の重役たちとの駆け引き(秘書の裏切りも含めて)
② 白黒作品の中で唯一カラーになるシーン(犯人が現金取引用の鞄を焼却した際に出た煙突からの桃色の煙)
③ 戸倉警部をはじめとする刑事たちが、犯人の乗った(備考1)タクシーを車で追跡する際に、瞬き一つしない演技
④ ラストの犯人と権藤との面会シーン
でした。
今回、Amazonからブルーレイ・ディスクを購入して、再度じっくり鑑賞しました。
既に一度観ており、大体の筋は覚えていたので、夏休みの晩飯前に冒頭の30分くらい観て、一時停止をかけて晩飯にして、続きは食後にゆっくり観ようかな、なんて甘いことを考えておりましたが、全く通用しませんでした。
オープニングの「出演者」の紹介に何とワクワクしたことか!!「えっ!あの人まで?!」とばかりに、黒澤組や円谷組の錚々たる顔ぶれが名を連ねています(東宝俳優陣総動員?)。もう、ここから一気に最後まで通して観てしまいました。
今回再見して、特に感心したのは、戸倉警部が特急列車の中で咄嗟に下す的確な指示や彼が率いる警察特別本部の一糸乱れぬ見事な連携捜査でした。これほどの人海戦術で、各担当者がこれだけ手間をかければ日本中の全ての犯罪事件は解決するのだろうなと思いました。
もう一つ、やはり序盤の密室劇(備考2)は見事でした。これは全編を通して言えることですが、ナレーションなどによるト書きのような説明は一切なく、台詞と演技と演出だけで観る者に状況を理解させる脚本は完璧です。原作は「エド・マクベイン」という外国人だそうですが、私は未だ原作を読んだことがありません。従って、この映画の脚本がどれほど原作に忠実なのかは不明です。しかし、私にとっては、この隙の無い脚本だけで「おなか一杯」でした。特に、この権藤邸での描写は圧巻でした。非常に高い所から降下するジェットコースターのように、最後まで一気に観せるパワーは、この序盤の密室劇にあるのでしょう。さらわれた子が「自分の子」ではなく「お抱え運転手の子」だと判った後の「身代備考金を払うか払わないか」という権藤の葛藤は原作にもあったのでしょうか?(備考3)(備考4)
そして、ラスト、犯人と権藤との面会シーン。
二人の顔が交互にアップで写されますが、必ず相手の顔がガラスに反射して被って映ります。無一文から再出発しようとする権藤と「冬は寒くてねられない、夏は暑くてねられない」と不平不満ばかり連ねる犯人。権藤は「君は、そんなに不幸だったのかね」と何の嫌味もなく問いかけます。それは「権藤が未だ不幸にはなっていない」つまり「犯人の思いどおりにはならなかった」という証拠です。その権藤の素朴な問いかけがボディブローとなって徐々に効いてきたのか、強がりを続けていた犯人もやがて両者を隔てる金網を握りしめて絶叫します。「天国か地獄かを決めるのは、境遇ではなく心の持ち方なのかな」なんて思ったりもしましたが、そんな説教臭さはありませんでした。面会のシャッターが降りた後、残ったのは厳然と存在する「対比」だけでした。見事な結末でした。
(備考1)
黒澤明監督の独特の手法なのか、犯人がタクシーに乗り込む場面はありません。タクシーを拾おうとしてうろうろする場面は描かれていますが、「実際にタクシーに乗った」場面がないのです。その後すぐに刑事たちが追跡する車内の場面に切り替わります。観る者に「犯人は多分タクシーに乗ったのだろう」と想像させます。『用心棒』(1961年)でも三十郎が徳右衛門の情婦を救出したことがバレて卯之助一味に散々な暴行を受けますが、実際に暴行受けている場面は描かれていません。「恐らく暴行を受けたのだろう」と想像させる三十郎の変り果てた姿が描かれているだけです。私は黒澤明作品を全て観たわけではありませんので、他の作品にもこのような演出があったのかは判りません。どのような効果を狙ったのかも不明です。物語とは直接関係のないことですが、なぜか印象に残りました。
(備考2)
約55分間ですが、厳密に言うと100%「密室劇」ではありません。
→「他の重役たちの退散」と「二人の子供の登場」との入れ違い。
(備考3)
テロリストに人質を取られた場合の国家としての対応として、米国では「絶対に許さない。人質がどうなっても要求は受け入れない。それは再発防止のためだ」と、日本の「超法規的措置として人質解放のためにテロリストの要求を呑む」という違いを思い起こしました。
(備考4)
この映画とは直接関係ないことですが、私は似たような事案について弁護士に相談したことがあります。「たとえ身代金が取り戻されたとしても、このタイミングで金(私の場合は金ではなく時間)を失ったら手遅れになる。その損害は別途に請求できるのか?」その弁護士は暫く黙っていましたが、やがて、「司法試験(?)で、そのような問題が出されたことがある」と言いました。しかし、どう答えたのか、正解は何だったのか、私には教えてくれませんでした。
つまらないわけなし、白黒映画ってところがいい
カラーだったら大分雰囲気が変わっちゃうと思う。
黒澤明監督の作品は容疑者の動機というのがあまり重要視されておらず、
既成事実を元に追っていくことになります。
これは制作にあたり警察署へ取材を重ねていたことも影響しているのかもしれません。
この映画の軸になるのが身代金の行方。額もリアリティがありドキドキハラハラします。
恋ヶ窪の空が真っ赤に染まった事件を連想させるも、予想外に全額に近い形で戻ってきた。
犯人は不安を煽っていただけであり、裏を返せば不安を抱えていた。
黄金町での残虐性、これは母親と重ねていたのか。同族嫌悪なのかという推測もできます。
現実的には、被害者宅の立地と犯人の嫉妬だけではありえない事件であり、
このサイドストーリーは動機の仮説として存在しているのかもしれません。
三船敏郎の主演俳優としての存在感はもちろん、
戸倉警部役の仲代達矢と犯人役の山﨑努が、海外のトップ俳優にも負けない演技を披露してます。
文字通り、天国と地獄を味わったわけですが、明日につなぐ希望を残すあたりに黒澤明監督らしさが伺えます。
他の国からのトップレビュー
A highly entertaining film. Everything, from directing to acting to set design, prove what a great work this is! An unusual one, too - the first part of the movie is confined to one set, which helps to drive the suspense into high gear. From a technical perspective, this section of the movie is a series of perfect compositions made with common elements, but it never becomes too technical to enjoy. There is a heart to this movie, and that is what drives the action. That, and the thoroughly excellent performances from everyone involved.
The strange music choices, too - O Sole Mio and Schubert's Die Forelle - underscore important moments in unexpected ways. And then - what an ending! Oh, what an ending!
Just watch it. You will not regret it.
Kurosawa en a compris toutes les ficelles.
Son acteur fétiche, Toshiro Mifune, est méconnaissable d'un film à l'autre.
Il était ce vagabond meurtrier (et dérangé) dans Rashomon,Lion d'Or à Venise en 1954,
mais il est à sa guise un chef
d'entreprise très digne (ici), un intriguant magnifique dans "Les Salauds dorment en paix",
ou un malfrat tuberculeux qui ne se laisse pas soigner
("Chien enragé" adaptation de Tchékhov).
Il faut le voir dans L IDIOT de Kurosawa, adapté de Dostoïevski.