横道世之介 【スペシャル版】 アンコールプレス [Blu-ray]
ジャンル | アジア映画 |
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 沖田修一 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 227 分 |
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商品の説明
吉田修一による"青春小説の金字塔"を、沖田修一監督が待望の映画化!
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ら若手実力派から個性あふれるベテランまで、豪華俳優陣が終結! !
ASIAN KUNG-FU GENERATIONによる書き下ろし主題歌が世之介の記憶を鮮烈に彩る! !
思い出の片隅の真ん中で、彼はいつも笑ってる。
観る者すべてが温かな幸福感に包まれる。
あなたの心の大切な一本になる、感動傑作の誕生!
◎仕様◎
【毎回封入特典】
<特典DVD>
・メイキング(『横道世之介』をつくった人たち)
・未公開シーン(本編からオミットされたシーン、初公開! )
・ロール集(現場の雰囲気を伝えるロールナンバー集)
※フィルム交換の度に撮影される、ロールNo.を示す映像のことをロール集と名づけました。
【毎回封入特典】
・『横道世之介』作品解説書(4P)
・オリジナルライナーノート(高良健吾・沖田修一監督・西ヶ谷寿一プロデューサーによる紙上コメンタリー! )
・オリジナルポストカード(6枚)
【毎回映像特典】
・特報
・予告編
・TVスポット
【他、仕様】
特製ブックケース仕様
◎内容◎
長崎県の港町で生まれた横道世之介(よこみちよのすけ)は、大学進学のために状況したばかりの18歳。
嫌味のない図々しさを持ち、頼み事を断りきれないお人好しの世之介は、周囲の人たちを惹きつける。
お嬢様育ちのガールフレンド・与謝野祥子をはじめ、入学式で出会った倉持一平、パーティガールの片瀬千春、女性に興味を持てない同級生の加藤雄介など、
世之介と彼に関わった人たちとは1987年の青春時代を過ごす。
彼のいなくなった16年後、愛しい日々と優しい記憶の数々が鮮やかにそれぞれの心に響きだす――。
◎キャスト◎
高良健吾/吉高由里子/池松壮亮/伊藤 歩/綾野 剛
朝倉あき/黒川芽以/柄本 佑/佐津川愛美/堀内敬子/大水洋介(ラバーガール)/田中こなつ/江口のりこ/眞島秀和/ムロツヨシ/黒田大輔
渋川清彦/広岡由里子/井浦 新/國村 隼/きたろう/余 貴美子
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 175 g
- EAN : 4934569357748
- 監督 : 沖田修一
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 227 分
- 発売日 : 2022/12/23
- 販売元 : バンダイナムコフィルムワークス
- ASIN : B00CD1D5KQ
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 53,865位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 531位日本の青春映画
- - 1,603位ブルーレイ 日本映画
- - 2,696位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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コメディエンヌチックな吉高由里子嬢とトリックスター的な
要素を持ち合わせた高良健吾とのケミストリーで他に類の無い
青春モノに仕上がっておられます。昭和後期の時代を色濃く映画
に刻んでおり当時の大学生あるあるも一通り押さえられており、
昭和の東宝的なノスタルジー感満載です。卒なくこなせるように
なった横道世之介も良いですが少し成長が逆に残念に思えてしまう
原石が良いという日常性に風穴を開けてくれるような稀有な存在感です。
法政大学に柄谷行人の書籍などマニアがにやりとするギミック満載
でもあり当時の風俗を味わうにも面白い作品です。何気に深いかも…。
『天間荘の三姉妹』ではいぶし銀の独特な個性的なキャラを演じら
れており俳優としては豊かになっておられる方と失礼ながらにそう
いう印象を持ちました。心に刻み込まれる俳優の一人です。
記憶・写真・映像・過去とそれぞれが連関して現実を構成していくのだ
という嫌でも痛感させられる造りになっていて感情を揺さぶります。
創作系や作家さん向けの映画でもあり編集が巧みだと個人的には思います。
色々と横文字の監督さんも連想されますし…。
世之介の人生のラストは切ないけれど、それでも彼にかかわった人々は、彼と出会ったことで、時が経ってもクスっと笑える。
そんな風に思い出させる世之介が愛おしいと思いました。
そして毎回声を出して笑い、最後は鼻水が出る程泣く。
この感動を分かち合いたくて今迄何度も廻りに薦めて来ましたが、主に私のプレゼン力不足と、映画の尺の長さからか誰も観てくれません笑。
未視聴の方はどんな形でも良いので観てみてください。私はレンタルで観たその後にソフトを注文してしまいました。
「本当に自分って何もない平凡な人生だなあ」と日々感じていますが、学生の頃は私もこんな愛おしくなる人達と笑いあう楽しい日常がありました。自分の人生も捨てたもんじゃないのかも。連絡先も知らないし取ろうとも思わないけれど、みんなどうしてるかな。そんな気持ちを観る度に呼び起こしてくれます。
2022年12月アンコールプレスとして豪華版が再発との事なので、現行のものを所持していますが背表紙が色焼けしてしまっている為保存用に買おうか検討中です。
この作品は何度観ても飽きない。不思議な爽快感と幸福感を醸し出してくれる。
こんなに何度も観たくなる映画は今までなかった。
思い出深い校舎…今は高層のビルになったけど、とても郷愁を誘う。
今、大学生の方が観ても、昔、大学生だった方が観ても、きっと感慨深くなる作品だと思います。
映画では描かれない部分は、是非、小説を読んで補完して頂きたい。
映画も小説も僕の一生のバイブルです‼️
「変人の横道世之介とやらが巻き起こす騒動をコメディタッチに描いて、やがて彼には不幸が待ち受けて…で最後は感動で締めるって話でしょ。はいはい」
くらいな感想だったのでスルーしていたのですが、何気にレンタルで観てびっくり!
(誤解の無いように言っておきますが、予告編は素晴らしい出来です。特に音楽の付け方は本当に上手い!)
話の筋は概ね上述した通りなのですが、世之介は変人でも特別な存在でもなく、ごく「普通」な青年です。
「普通」というのは、若いころ特有の純真さや不器用さ、大らかさや間抜けさを体現したような存在。
(それ故に、鑑賞中「学生の頃、似たような事あったな。あんな事考えてたな」と忘れていた記憶や感情が蘇る、蘇る)
世之介の彼女、祥子は1987年当時でも前時代的なお嬢様ルック&言葉使いで、こちらがなかなかの変人ぶり。
(状況を考えず大笑いするわ、浮世離れが甚だしいわで、しばらくは苦手なキャラだったのですが、彼女の行動や考えを目にする度に「ま、まぁ可愛いっちゃ可愛いかな?」と微妙に感想が変わっていき、シーンが進むにつれて本当にいつまでも見ていたい存在に。
……ああ、映画のヒロインに恋したのって何十年ぶりだろう? ^^;)
この二人を中心にオフビート・コメディ的に物語は進みます。
しかし鑑賞後は、愛おしさや寂しさや懐かしさ、ある種の後ろめたさや無力感のどれでもあって、どれでもないような……言葉に出来ない感情が沸き起こって、胸の奥底を掻きむしりたくなるような気持ちになりました。
映画でこんな気持ちになったのは初めてで、「横道世之介」をより深く知りたくて原作、シナリオまでチェックする始末。
原作はもちろん素晴らしいのですが、世之介のキャラ立ての強弱が明らかに違います。
原作の方がキャラが立っています。
映画(シナリオ)の世之介の方がより「普通」で自己投影しやすいのですが、それ故に彼が最後に取った行動が重く心にのしかかってしまいます。
有る意味、かなり酷な問いかけをする映画だな……などなど一ヶ月近くこの映画の事ばかり考える毎日を送ってしまい、ついには未公開シーンが気になって矢も楯もたまらずスペシャル版を購入。
未公開シーンはどれもこれも素敵で楽しいのですが、全部入れるのには尺の関係や、監督の考えの変化でやはり無理だったのでしょう。
けれど加藤が世之介の部屋を訪れるシーンだけは入れて欲しかったな。
(世之介の気持ちや加藤との関係性、状況説明など色々と語れるシーンだったのに)
あと特典DVDには『横道世之介をつくった人たち(メイキング)』と『ロール集』が入っています。
メイキングでは現場の雰囲気や、撮影やセットの裏側が楽しめます。
(沖田修一監督の所作振る舞いが実に世之介っぽくって、ひょっとして高良さんは監督をヒントに役作りしたのかな?)
個人的には、千春役を演じた伊藤歩さんのインタビューが良かったです。
この映画で唯一の本心を見せない人物:千春の分析や解釈に愛がこもっていて、何となく救われた気になりました(そしてロール集に映る伊藤歩さんが本当にチャーミング!)。
他にライナーノートが付きますが、表紙があのケーキの包み紙!
これは心憎い配慮なんですけど、せっかくなら祥子の落書きもどっかに載せて欲しかったな。
(ついでにポストカードは宣伝用スチールじゃなくて、世之介の撮ったあの写真だったら言うこと無しなんですけどね)
ともあれスペシャル版はお勧めです!!
世之介を演じてくれた高良君や祥子を演じてくれた吉高さんを始めとするキャストのみなさんにお礼を言いたいです。
そしてこのブルーレイの特装版のパッケージデザインがとてもすばらしくて
この映画を一足先に見てファンになった人にとってはとてもうれしい作りになっています。
まずアウターケースが世之介が東京に出てきた時の電車の中の表情。インナーのケースが新宿東口のの俯瞰風景。
そしてコメンタリーが祥子が裏に落書きしたあの包装紙。
この映画を本当に愛してしまった人には映画を追体験出来る本当にうれしい仕様!
ずっと手元に置いておいてふと思い出した時にに見返したくなる卒業アルバムのような愛情を感じます。
この横道世之介という作品は吉田修一の原作を先に読んでいた(原作もちろん素晴らしい)のですが、この映画はさらに上をいってました。
特筆すべきはストーリーの途中に登場人物達のその後(未来)をインサートさせたことです。
これが今まであった青春映画には全くない後味を残しました。
もし原作通りで最後に落ちをつける形の構造になっていたら普通にアメリカングラフィティになってしまって、これほどの傑作足り得てなかったと思います。
それぞれの登場人物の未来を劇中にインサートすることで緩やかに続く日常に不思議なゆらぎ、リズムを与えていたと思いました。
さらに絵作りで言えばカメラの近藤龍人による増感したフイルムの質感があの時代あの空気を確実に捉えています。
そしてもう一点この映画が他の青春映画と圧倒的に違うものを獲得したカットがあります。
浮き輪で浮かんだ世之介が沖から海岸で戯れる仲間達をぼうっと見ている。
このカットは予告でも使われています。
基本的にこの映画は回りの人達から見た世之介という視点ですがこのカットだけは全く逆の視点を提示している。
後を暗示させるこのワンシーンを入れ込んだことでこの作品は他の青春映画とは一線を画した普遍性を獲得したと思います。
高良君の佇まいも素晴らしいけどなにより祥子を演じた吉高由里子は今までのキャリアでベストアクトだったのではないでしょうか。
彼女が画面に表れるだけでこちらも自然に笑顔になってしまう。そんな破壊力がありました。
池松壮亮や伊藤歩、綾野剛と世之介を取り巻く俳優達もみんな良かった。
くすぐったい。切ない。けどあたたかい。かけがえのないあの時。
沖田監督の作品はすべて好きですが個人的には一番好きな愛すべき作品になりました。