しかし、The Royal Balletの名脇役が、たっぷり楽しませてくれます。 オープニングの、朝のニワトリ群舞の笑えること、 さらに、Nataliaと母親のボケと突っ込み具合は「関西漫才」か「吉本新喜劇」のノリです。 Nataliaのコケティシュな踊りと表情も、「この人にこんな喜劇の才能があったのだ」と笑わせてくれます。 何よりも、地主の息子のオタクぶりと踊りは、腹が痛くなるほど傑作です。 村男や村娘の群舞も、にぎやかで楽しく、 NataliaとStevenのPas de deuxも、リボンを使った愛情あふれる、豊かな楽しい踊りです。 「そうだ、イギリスにはシェークスピアの喜劇の伝統があったのだ」と、たっぷり楽しませてくれます。 最後にネタバレですが、赤い傘をこよなく愛する、地主のオタク息子が、 ダメ押しのように、大笑いさせてくれます。
コケティシュなNatalia Osipovaが楽しめるだけでなく、 The Royal Balletの脇役も、皆芸達者で,皆、楽しんで踊っています。 喜劇は、こうでなくては。 仕事で疲れた時に、何回か見ましたが、見るたびに笑わせてくれます。 ダレた踊りが一つもなく、 そして見終わると、なぜか、幸せな気持ちになれます。 喜劇の伝統のあるイギリスの、The Royal Balletしかできなく、 もっと評価されていい作品だと思います。