【Amazon.co.jp限定】恐怖の報酬【オリジナル完全版】Blu-ray<最終盤>(オリジナル:A4クリアファイル+メーカー特典:ステッカー付き)
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メーカーによる説明
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恐怖の報酬【オリジナル完全版】 [Blu-ray] | 【Amazon.co.jp限定】恐怖の報酬【オリジナル完全版】Blu-ray(オリジナル:A4クリアファイル付き) | 恐怖の報酬【オリジナル完全版】≪最終盤≫ [Blu-ray] | 【Amazon.co.jp限定】恐怖の報酬【オリジナル完全版】Blu-ray<最終盤>(オリジナル:A4クリアファイル+メーカー特典:ステッカー付き) | 恐怖の報酬【オリジナル完全版】 [DVD] | |
カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.3
1,680
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5つ星のうち4.3
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価格 | — | — | ¥8,316¥8,316 | — | — |
製品仕様 | Blu-ray | Blu-ray | Blu-ray | Blu-ray | DVD |
発売日 | 2019/9/18 | 2019/9/18 | 2019/9/18 | 2019/9/18 | 2019/9/18 |
特典 | A4クリアファイル付き | ステッカー付き |
商品の説明
※こちらの商品はオリジナルA4クリアファイル+メーカー特典:ステッカーを外付けします。
密林の果てに、地獄を見た-。
40年間の封印を解かれた、ウィリアム・フリードキン監督の伝説の超大作。
奇跡の【オリジナル完全版】の日本初公開を経て、ついに国内初ディスク化。
【Disc内容】
DISC1
本編121分、画面サイズ1:1.85
オリジナル英語(リニアPCM/5.1ch、Dolby True HD アドバンスド96Kアップサンプリング/5.1ch)
日本語吹替(DTS-HD Master Audio/2.0ch)
本編用日本語字幕、吹替補助用日本語字幕
※[収録の日本語吹替音声について]
本作は1978年に日本公開されましたが、その時公開されたのはフリードキンに無断で約30分カット、さらに編集が大幅に異なるいわゆる【短縮版】でした。
そして1980年に初めてテレビ放送された本編も【短縮版】であり、吹替音声はその【短縮版】に対して作られていました。
この度本商品に収録するテレビ放送版吹替音声はこの音声を【オリジナル完全版】の本編に合う箇所のみ収録しております。
【短縮版】と【オリジナル完全版】は編集が大幅に異なり、それぞれにしか存在しないシーンもあるため、吹替音声の部分は通常の商品に比べて少ない状態となっております。
全編を吹替で鑑賞できるものではありませんのであらかじめご了承ください。
<吹替音声情報>1980年5月25日、テレビ朝日「日曜洋画劇場」放送版、出演:羽佐間道夫、木村幌、大塚周夫、樋浦勉、富田耕生
DISC2
●魔術師たち/フリードキン×ニコラス・ウィンディング・レフン対談[約77分]
●「恐怖の形而上学」:フィリップ・ルイエー:魔術師について[約25分]
●ウィリアム・フリードキン 魔術師の集合:アーカイブ映像[約6分]
●日本版予告篇(短尺版)
●日本版予告篇(長尺版)
●英語字幕テロップ入り本編(画面サイズ1:1.78)[121分]
●ウィリアム・フリードキン監督、日本公開に向けたコメント動画
●『フリードキン・アンカット』(2018年/イタリア映画)[約105分]
監督:フランチェスコ・ジッペル|出演:ウィリアム・フリードキン、フランシス・フォード・コッポラ、
エレン・バースティン、ウェス・アンダーソン、クエンティン・タランティーノ、マシュー・マコノヒー、
ウォルター・ヒル、ウィレム・デフォー、エドガー・ライト、ダリオ・アルジェント、ウィリアム・ピーターセン、
ジーナ・ガーション、ウォロン・グリーン、フィリップ・カウフマンほか
【封入物】
●作品の詳細解説書(全88頁)
・フリードキン監督最新インタビュー ・作品解説 ・日本での反響について ・各国ポスターギャラリー ・作品評再録 ほか
【解説】
『フレンチ・コネクション』(1971)でアカデミー作品賞・監督賞ほか5部門受賞、『エクソシスト』(1973)で全世界にオカルト・ブームを巻き起こした巨匠ウィリアム・フリードキンが、フランス映画史上の傑作、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』(1953)のリメイクに挑んだサスペンス超大作。
ユニバーサルとパラマウントという2大メジャー・スタジオが、当時破格の2000万ドル(現在の100億円相当)以上といわれる製作費を共同出資。ロケは、北米、南米、ヨーロッパという3大陸、アメリカ、フランス、イスラエル、メキシコ、ドミニカ共和国という5ヶ国に及び、2年を超える製作期間を費やしてようやく完成した。
クルーゾー版以上に荒々しく、スケール大きなサスペンス場面が連続するが、中でも巨獣のようなトラックが、暴風雨に揺れる崩壊寸前の大吊り橋を渡るクライマックスは、手に汗握る緊張と興奮、驚異の臨場感で見る者を圧倒する。
灼熱の熱帯雨林を舞台に、男たちの欲望、執念、裏切り、罪と罰、孤独と絶望、そして人智を超えた存在に操られているかのような彼らの運命を、冷酷非情なリアリズムで描き切ったこの作品について、フリードキンは、今もって1コマも修正する気にならないほど気に入っている自らの最高傑作、と語っている。
主演は『JAWS/ジョーズ』『オール・ザット・ジャズ』の名優ロイ・シャイダー。そして世界各国からフリードキン好みの性格俳優が結集。
フランスからは『まぼろし』のブルーノ・クレメル、スペインからは『バロック』のフランシスコ・ラバル、そしてモロッコからは『RONIN』のアミドゥが出演し、白熱の競演を繰り広げている。
また、ジャーマン・プログレッシブ・ロックの雄、タンジェリン・ドリームが、本作で初めてハリウッド大作のサントラを手掛けたことも話題となった。戦慄夢幻のシンセサイザー・サウンドが、密林を異世界のように彩っている。
【あらすじ】
南米奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、その地に流れてきた4人の犯罪者は、ひとり1万ドルという「報酬」と引き換えに、わずかな衝撃でも大爆発を起こす消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。
2台のトラックに分乗した男たちは、火災現場まで道なき道を300キロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは―。
【本作の歴史】
『エクソシスト』公開後、フリードキンは、アカデミー賞受賞監督として、また歴史的大ヒット作の監督として、若くしてハリウッド最高の地位と名誉を手に入れていた。
同時期、盟友でありライバルと目されていた『ゴッドファーザー』2部作(1972/74)のフランシス・フォード・コッポラ監督が、全財産を投げ打って『地獄の黙示録』(1979)に挑んだように、『恐怖の報酬』は、フリードキン自らが企画・製作を主導し、南米のジャングルで2年にわたって雨と汗と泥にまみれ、自らの限界に挑戦した究極の野心作だった。
だが、1977年6月の全米初公開時、批評が賛否に分かれたこと以上に、歴史的大ヒットを続けていた『スター・ウォーズ』の直撃を受け、興行的に失敗。日本をはじめ北米以外では、フリードキンに無断で約30分カットされた92分の【短縮版】が公開され、まともに評価されることもなく公開は終了。
以後、日本では数回の【短縮版】TV放送、1991年のセル・ビデオ(北米公開版)発売を最後に一切見ることが不可能になっていた。出資した2大スタジオが互いに興行失敗の責任を回避し、作品の権利を積極的に主張しなかったのか。
世界的に過去数十年間にわたって上映できない状況が続き、北米以外ではDVDも発売されなかった。我が国では熱狂的なファンが再公開やDVD化のリクエストの声を上げるも実現せず、オリジナル版を見ることは半ば絶望視されていた。
しかし2013年、フリードキンの執念は、複雑極まりない権利問題を解きほぐし、自ら指揮を執って121分【オリジナル完全版】の5.1ch、4Kデジタル・リマスター化に着手。
同年のヴェネツィア映画祭でプレミア上映され、以後、2014年ロサンゼルス、2015年パリ、2016年カンヌ映画祭、2017年ロンドンで上映され、各地で再評価の嵐を巻き起こしてきた。
前後して作家のスティーブン・キングは、この作品を「(クルーゾー版以上に)人生で最も好きな作品」と公言し、また『パルプ・フィクション』のクエンティン・タランティーノ監督も、自分が最も好きな12本の作品の1本に選ぶなど、その作品評価は公開当時とほぼ180度変わり、現在も熱いファンの数を増やし続けている。
そして【短縮版】公開から40年となった2018年、『恐怖の報酬』は【オリジナル完全版】として、遂に日本でもその真の姿を現すことになったのである。
イメージ付きのレビュー

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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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オリジナルは1953年でリメイク版が1977年なので、すでに歴史遺産となりつつありますが、
手に汗握るストーリーと100%実写の迫力映像はCG増し増しの現代映画とは全く違った良さがあります。
再起を図る男たちは、その油田で起きた大火災を爆風で鎮めるためのニトログリセリンを積んだトラック2台に分かれ、道なき道のアマゾンの密林を進む・・・
トラックが走り出すのは上映時間の約半分を進んだところだが、それまでにも小気味よいアクションや濃厚な人間ドラマで飽きさせない。
動き出してからは、一気呵成のテンポでアクションが展開され、そのド迫力に圧倒される。
個人的には、オリジナル版より好み。傑作です。
そういった経緯を持つ本作を観た感想であるが、フリードキン監督の持つ力強さと狂気を放つ映画だと感じた。それと同時に『フレンチ・コネクション』や『エクソシスト』にあった、ドキュメンタリー・タッチな雰囲気が少ない映画だとも感じた。過去の作品に比べると、かなり御都合主義的な流れで物語が進んでいく。と言っても、ああなってこうなってハイ終わりという事ではない。逆にそれがミソだと思った。どういう事かというと、各国にいる欠点の多い4人の男が、偶然にも南米の村に集まるのだが、最初は「そんなバカな」と思ってしまった。しかし、本作の原題である「SORCERER」の文字を見てハッとした。原題の「SORCERER」とは「魔術師」の意味を持つのだが、ある魔術師によって4人の男は南米の村に集められ、そこで起こってしまった大火災を止めに行かされる、という物語を伝えるために、フリードキン監督はわざとドキュメンタリー・タッチな雰囲気を少なくし、御都合主義的な流れの物語を仕組み、そして題名に「魔術師」と付けたのだと、私はそう考えた。
また『恐怖の報酬』という題名も上手く掛けているなぁ、と感じた。もしかしたら命を落としかねないかもしれないという恐怖があるが、上手く行けば報酬を貰えるという意味よりは、たとえ上手く行ったとしても、所詮は欠点の多い人間。つまりは落ちこぼれか悪人だ。そんなお前らには恐ろしい報いしか来ないのだという意味が込められている、と感じた。
まあ、これはあくまでも私の邪推に過ぎないので、まだ観ていない方は、私の邪推を頭に置かずに楽しんで頂きたい。
消極的な言葉の多い感想となってしまったかもしれないが、フリードキン監督の最高傑作を、思う存分に御堪能あれ。
そんな私は、H・G・クルーゾー監督が手掛けたオリジナル版を観なければ。

そういった経緯を持つ本作を観た感想であるが、フリードキン監督の持つ力強さと狂気を放つ映画だと感じた。それと同時に『フレンチ・コネクション』や『エクソシスト』にあった、ドキュメンタリー・タッチな雰囲気が少ない映画だとも感じた。過去の作品に比べると、かなり御都合主義的な流れで物語が進んでいく。と言っても、ああなってこうなってハイ終わりという事ではない。逆にそれがミソだと思った。どういう事かというと、各国にいる欠点の多い4人の男が、偶然にも南米の村に集まるのだが、最初は「そんなバカな」と思ってしまった。しかし、本作の原題である「SORCERER」の文字を見てハッとした。原題の「SORCERER」とは「魔術師」の意味を持つのだが、ある魔術師によって4人の男は南米の村に集められ、そこで起こってしまった大火災を止めに行かされる、という物語を伝えるために、フリードキン監督はわざとドキュメンタリー・タッチな雰囲気を少なくし、御都合主義的な流れの物語を仕組み、そして題名に「魔術師」と付けたのだと、私はそう考えた。
また『恐怖の報酬』という題名も上手く掛けているなぁ、と感じた。もしかしたら命を落としかねないかもしれないという恐怖があるが、上手く行けば報酬を貰えるという意味よりは、たとえ上手く行ったとしても、所詮は欠点の多い人間。つまりは落ちこぼれか悪人だ。そんなお前らには恐ろしい報いしか来ないのだという意味が込められている、と感じた。
まあ、これはあくまでも私の邪推に過ぎないので、まだ観ていない方は、私の邪推を頭に置かずに楽しんで頂きたい。
消極的な言葉の多い感想となってしまったかもしれないが、フリードキン監督の最高傑作を、思う存分に御堪能あれ。
そんな私は、H・G・クルーゾー監督が手掛けたオリジナル版を観なければ。

絶望の地から脱出しようと必死にもがき苦しむ男達に魅了されました。
全員渋すぎる!
ハラハラドキドキのストーリー展開といい、素晴らしい作品です。
ブルーレイのジャケットデザイン、分厚いブックレット入りと豪華な1本です。
20年以上前に、VHSの完全版を購入し、何回見た事やら。
収録されていると調べが付きました通常盤と呼ばれる1枚の映像特典予告編のみ と思われる
Blu-rayには吹き替えは収録されていないと思いますDVDには≪最終盤≫は存在しないと思います
そこへ更に上を行く特典を増やしての【Amazon.co.jp限定】は価格上乗せ販売となりましょうか?
そもそもこれが ややこしさ に輪をかけていると思うね
いらね~よ!そんなもの カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ

収録されていると調べが付きました通常盤と呼ばれる1枚の映像特典予告編のみ と思われる
Blu-rayには吹き替えは収録されていないと思いますDVDには≪最終盤≫は存在しないと思います
そこへ更に上を行く特典を増やしての【Amazon.co.jp限定】は価格上乗せ販売となりましょうか?
そもそもこれが ややこしさ に輪をかけていると思うね
いらね~よ!そんなもの カーッ(゚Д゚≡゚д゚)、ペッ




文句無し!
映画は総合芸術であるから傑作になる為には色々な要素が絡まないと難しいが、やはりプロットとストーリーは要だと言えるし、昨今、シリーズ物やリメイク作が増えているのは、オリジナルな物語を構築する事が年々難しくなっている事を物語っていると思う。
でも、この傾向って製作者側はともかく創作者側からすればかなりのリスクを伴う事だと思う。何故ならリメイクしようと思う作品、或いは続編を作ろうとする作品は当たり前だが多くの人たちから評価、支持を受けた作品だからだ。
傑作と評されたオリジナル作、大ヒットした第1作、これらのイメージを踏襲しつつ観客がナットクする面白い作品にしなければならない。
さらに創作者としてのプライドもある。
職人監督なら製作者のオーダーに徹する事もできるだろうが、作家性の強い監督ほど新たなアプローチをしたくなるのが真理だろう。
今作は、今から40年近く前にウイリアム・フリードキンによりリメイクされた。
オリジナルは、もちろんアンリ・ジョルジュ・クルーゾーの「恐怖の報酬」であり、今でもサスペンススリラーの傑作としてクラシカルな輝きを持って記憶されている。
だから、普通ならば、リメイクを作ろうなんて無謀な事を考える事などしないと思うのだが、実は、リメイク化は他ならぬクルーゾー側からフリードキンに話が行ったらしい。持ちかけられたフリードキンも大真面目だったようだ。
当時、「フレンチ・コネクション」、「エクソシスト」と立て続けに映画史に残るような傑作をモノにし、コッポラと並んで時代の寵児となっていたフリードキンはサディスティックな野心家だった。恐らく、クルーゾーのオリジナルに敬意を表しながらもそれを超える作品を作る自信は満々だったと思う。
では、彼はどの部分でオリジナル作に勝負を挑んだのだろうか。
冒頭、南米の某国で極左ゲリラによる爆弾が市内で炸裂し騒然となる、その後、場面は、パリ、ニュージャージへと移り、主人公たちのワケありな“過去”を映し出していく。
序盤からシャープな感覚、フリードキンらしさ全開で快調だ。
その後、舞台は南米ボリビアでの主人公たちの掃きだめのような“現在”をじっとりと描き出す。
ここら辺は冗長に感じる向きもあるだろうが、フリードキンはこの後のサスペンスを生かす為の前提とばかりに向こう見ずで危険な仕事を引き受けるまでの男たちのドラマを丹念に追う。
ここまででおよそ映画の半分、以後、いよいよ主人公たちのリベンジを掛けた運命の闘いが始まる、、、。
78年初公開された時は、主人公たちの“過去”の部分を中心に30分程度もカットしたインターナショナル・ヴァージョンが使われたというが、自分が数年後名画座で初見したのは現行ヴァージョン、つまり今BDで収録されているモノと同じであった。
今回、久しぶりに北米版にて再見したが、かなりの好印象を持った。
初見時は肝心のサスペンスが中々始まらない事への不満があったのだが、今観ると、フリードキンは飽くまでシリアスな人間ドラマに重きを置いたサスペンスを撮りたかったのが分かる。
ここで登場するのは銀行強盗であったり、銀行の公金横領に携わった者であったり、極左ゲリラであったり、殺し屋であったり、つまり犯罪に手を染め逃亡し世捨て人的な生活を送っている男たち。それでも、一攫千金をもくろみ、もう一度この地を抜け出そうとする彼らが、死と向かい合いエゴを剥き出しにしながらも次第に連携していく辺り、前半部の彼らのドラマがあってこその深みが出た。
ロイ・シャイダー以外は地味な俳優ばかりなのだが、ブニュエルやゴダール作品にも主演している演技派ばかり。
如何にも胡散臭いし何を考えているか分からないフランシスコ・ラベル、堕ちたエリートだが良心は今なお持ち合わせているブルーノ・クレメル、あまりお馴染みでない顔が反って先入観を排して緊迫感を助長させる。
シャイダーの頭をよぎる悪夢、死のイメージが充満するフィルム・ノワールを意識させるタッチで劇中何度もフラッシュ・バックされるが、絶頂期のフリードキンを彷彿させるクールさだった。
もちろん、残念な部分もある。
もっとハラハラさせてよ、ともどかしさを感じたのは直截的なサスペンス・スリラーとしての後半部だ。
いや、もちろん、あの有名な吊り橋シーンは凄いんですよ。改めて100インチスクリーンで大音響で対峙すると迫力がまるで違う。
それに上手い。何しろあれだけのシチュエーションですからね、初見時は案外あっけなくシャイダー&ラバル組が通過したので拍子抜けしたものの、その後のクレメル&アミドゥ組がね(笑)、やってくれるんです。
豪雨の中老朽化した吊り橋の上で大きく傾き今にも転倒転落しそうなトラックの前で座り込んでいるラバルの後ろ姿。
今回、北米版BDを購入する際真っ先に頭をよぎったのはこのイメージだったが、やっぱり鳥肌ものだし、後世に語り継がれるんじゃないかな。
でも、このシーンを中盤に持ってきた事、これは如何なものであろう。
観客からすると、あんなシーンを見せられたら、息を呑むと共に今後の展開に期待だろう(笑)。でも、結局、それ以上のシーンは最後まで出てこない。
色々と工夫を凝らしているのだが、サスペンスと言う点では少し物足らない気がする。
揺れたら最後、木端微塵に吹き飛ぶ一種触発な状況下でのジャングルの奥地の道なき道を進む、こんな魅惑のシチュエーションだっただけに惜しい。
結局、生き残ったひとりの最後のエピローグを含め、トラックでのニトログリセリン輸送の道行よりも、その前後の人間ドラマにこそ不気味さと無常感を感じる。
フリードキンがオリジナル作にはない新たなアプローチで狙ったのは、この部分ではなかったか。
当ソフトのBDとしてのクオリティは申し分ない。いや、本当に素晴らしい。
日本版BDはおろかDVDすら発売されていない現状を考えれば、ファンであれば購入される事に躊躇はいらないと思う。
英語字幕付き。英語のみならず、スペイン語、フランス語、ドイツ語が飛び交うだけに英語字幕が出ても抵抗は薄いし、分かりやすい(笑)。
作品的には★4つだが、BDのクオリティで言えば★5つである。
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Director William Friedkin best and most gifted directing to come out of '70's cinema. The imagery is overwhelming and hypnotic. Friedkin's best film followed by THE EXORCIST, THE FRENCH CONNECTION and TO LIVE AND DIE IN LA.
There's a director's cut to this film with 20 minutes of missing footage. Criterion should do a restoration of this powerful piece of cinema!