男女平等にドロップキックするのが正しいのか?
もし作中で拾われたのがキングコングだったなら凄腕冒険者なのだから当然主人公の男性はペットにするだろう。
もし拾われたのが~なら、というのはその程度の話だ。
『ロリコン』と叫ぶ方は、何故観劇中に酔っぱらって暴れるかの如き事を行うか、理解に苦しむ。
もし『田中~年齢イコール彼女いない歴の魔法使い~』と間違えてコメントを書かれていたらさもありなん、と頷いた所である。実にロリコンである。現世に対する嘲謔を感じさせるこの作品への私的評価は☆5だが。
イケメン凄腕冒険者で優しく男らしい人物に恋する事は、普通の事であると思うが?
男性の『三高』を声高に追及する、先進的現代の女性の感性においても、違和感を感じえないと思うのだが。
結婚自体、適齢期においてなされているので、この男性への犯罪者の如き誹謗中傷は、男性に対しての尊厳への攻撃と映るがどうであろうか。
人間の恋愛感情で問題となるのは年齢では無い。
知性だよ。
知性とは人間らしさ、人間らしい振る舞いの事だよ。
相手が人間なら男女は恋に落ちるだろう。
恋、いや友愛だとしても、それは年齢という問題は関係無いと言える。
名作ガンダム00の劇場版ラストにおいて、それは示されたと考えるがいかが。
男女同じく『人よりも一歩でも前へ』という行動原理に発する、知性を失った人間が叫ぶ、相手を蹴落とす事の正当性の主張は、なんと醜い事か。
理想を許容できない人間の声は、一見正論だが、その実はエゴイズムの極致である。
自我に囚われた亡者が、平穏な人々を浸食しているのである。
色即是空。
年若き事は可愛いが道理。
それは無知故に、よって庇護すべき者なり。
年を成した者は礼節を纏うべし。
それは人の中に在る人なればこそ。
年老いたものは徳を積むべし。
道を説くのは先達たる責務であるからして。
この作品で描かれる世界を『病』と語るならば、語った者が『病』なのであろう。
年老いた者が若者の文化を嘲笑して何とする。
心の老い、体の老いを自覚し相応の物を評すべきであろう。
古来の神道仏教。
親しみあれば神学。
自らの人間性を問う事を召されよ。
アニメPVを拝見しました。
製作者様方に敬意を。
『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』は実に善き父性を現していると思います。
現代社会において、『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら上司も倒せるかもしれない。』とさえ言えず、有給を取る事に躊躇いを覚える身としては、この言葉に尊敬の念を抱きます。
追記
主人公をロリコンとする批評に追記があったようである。
その方は原作を読まれ、主人公の評価がロリコン男(これも男性へ非常に攻撃的表現であるが)から『非常にエキセントリックな人物』へ変えられたようである。
…… …… ……。
主人公はロリコンじゃ無いじゃないか!!
さて、この主人公の『非常にエキセントリックな人物』というものにも私から一言。
古来の物語より、悪意ある怪異がか弱い女の姿を装い、人々を餌食にする話は多い。
用いられる姿には老婆が多く、あの有名な白雪姫においては、お妃は老婆の姿となり毒りんごを白雪姫に渡す。
『浅茅ヶ原の鬼婆』では老婆が旅人を殺す。
ましてドラゴンとか魔王、魔物等の超常のものが存在する世界で、見た目 = 危険度の等式はどれほど当てになる事か。
幼い少女、或いは少年 = 安全と考える者達は、遊戯王の『蟲惑魔シリーズ』の如き怪異の餌食とされているだろう。
主人公は冒険者(魔物と対する事の多い狩人のような職業)、しかも凄腕とある。
なので少女と出会った時に職業的な危機管理を働かせた、と私は読める。
全ての人、或いは生物が友愛と共に生きる世界は歌と妄想の中だけである。
反戦と平和を歌った四人のロックバンドが争いを避けえなかったように。
人の自由を謳う大国、その中に人を殺める銃を持つ権利があるように。
愛憎で殺し合う事を知る、この社会のように。
比べて、職業を故とする主人公はとても普通の感性だと私は思う。
追記
病んだ心と濁った瞳で世を見れば、全ては悪鬼羅刹の跋扈する、地獄の景色であろうよ。
この作品のレビューにて、主人公から『ベルセルクの黒犬騎士団』を連想させる事を書かれるとは、凄まじい離れ業と言わざるを得ない。
太平令和の今の世に、太平洋戦争にて反戦平和の文物の担い手を非国民と罵るが如きは、人生への疲れによって成されたものであろうか。
その点は同情に値する。
面白い、またはつまらぬ。
そういう話が書かれたならば文藝への参加と読めるが、男性への悪罵嘲笑を行うを主とする事は、この場を用意された会社様へも失礼だと思う。
実際、このアニメの一話を見させていただいたが、とてもよく出来たハートフルなアニメであったと私は思う。
人を育てる事の難しさは元より、難事の予想される孤児を養う事の難しさは、ここで私が語るまでも無いだろう。
見ていて登場人物の善良さがよく伝わって来た。
凄腕冒険者の青年はイケメンであるし、罪人の烙印を背負いし少女は可愛かった。
周囲の人間も実に気持ちが良かった。
製作者様方の作品への真摯な姿勢が伝わってきて、私はこの作品がとても良かったと思いました。
追記
子供がどうして笑うのか、和久田ミカ先生のブログに書いてあるので参考にされると良いでしょう。
一文を拝借して載せますが、曰く「こわい、という感情を感じないように、笑っちゃう。」。
私自身も軽く読んだだけなので詳細には語れません。
しかし、近年の子供に対する接し方の研究は目覚ましいものがあり、旧来(昭和以前)の教育と比べても考え方が大きく変わっています。
ここら辺、このアニメの児童心理の描写に感心することであり、太古の時代の人間には理解し難い事なのかもしれません。
子供が『こわいという感情を感じないように笑った』時、それを気持ち悪いと感じる方はその子供を叱りますか? 殴りますか?
子供は必死なのにそれを理解する努力を放棄しますか?
子供を気持ち悪いと感じる心理はとても理解しえないものです。
子供の行動を異物として拒絶し、排斥する人は、その人自身もかつて子供だったことを忘れてしまったのでしょうか。
かつて子供だった人達へ、繰り返される大人の日々の中で子供の時の記憶を失ったとしても、子供の時があったのを忘れて欲しくは無いものです。
子供を気持ち悪いと言う人は、虐待に走る前に、子供という存在を学び直して欲しいと思います。
子供と大人は違います。
その違いを理解できない人は、大きなすれ違いを生み出してしまうでしょう。
繰り返しの話で恐縮ですが、この作品はお互いが歩み寄る描写が丁寧に書かれていて、視聴していてとても良い気分になりました。
この作品に携わった方の真摯な姿が目に浮かぶようです。
この作品とシチュエーションは違いますが、山本中学先生の名作『戯けてルネサンス(2)』において、そのすれ違いの場面がよく描写されています。
(この作品は少年少女の描写が秀逸であり、アイシールド21の劇的な成長と活躍では無いけれども、一歩一歩、人として成長していく姿が面白いです。)