まあ、お聞きください! 一部始終を―――
身も心も妄想天国に召された幸せな或る疑妻家の世にも恐ろしき残酷絵巻!
帽子工場主のアンドレア(ウーゴ・トニャッティ)は、若く美しい妻マリア・グラツィア(クラウディア・カルディナーレ)と裕福で幸せな結婚生活を送っていた。ある日のパーティで知人の妻クリスティアーナ(ミシェル・ジラルドン)に誘われ、浮気を楽しむものの、人妻がいとも簡単に不貞を働くことに当惑したアンドレアは、自分の妻のことも疑い始める。
一度点いた猜疑心は、次第に激しく燃え盛り、やがてアンドレアの頭の中では次から次へと妻の浮気風景が膨らんでゆく。ついに疑念が頂点に達した時、アンドレアは、妻を乗せた車を暴走させ、半狂乱になって浮気の相手を問い詰める。身の危険を感じたマリア・グラツィアはとっさにある男の名前を口走るのだが・・・。
ベルギーの劇作家フェルナン・クロムランクの「気前のよい寝取られ亭主」を、エットーレ・スコラをはじめ総勢5人が、考え抜かれた台詞とストーリーテリングで脚色、アントニオ・ピエトランジェリがその抜群のセンスを活かし、愚かな新興ブルジョアを皮肉ったイタリア式艶笑喜劇。60年代イタリア映画界の至宝、当時26歳のクラウディア・カルディナーレの美しく艶やかな姿は必見に値する。
【スタッフ】
監督:アントニオ・ピエトランジェリ
脚本:アントニオ・ピエトランジェリ/エットレ・スコーラ/ディアゴ・ファブリ/ステファノ・ストルッキ
撮影:アルマンド・ナンヌッツィ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
【キャスト】
ウーゴ・トニャッツィ、クラウディア・カルディナーレ、ベルナール・ブリエ
仕様
1920×1080FULLHD(オリジナル:ビスタサイズ)/モノクロ/音声1:イタリア語(2chモノラル)/日本語字幕
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