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ID:INVADED イド:インヴェイデッド Blu-ray BOX 下巻
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フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | M・A・O, 岩瀬周平, 榎木淳弥, ブリドカットセーラ恵美, 加藤渉, 細谷佳正, あおきえい, 津田健次郎, 村治学, 竹内良太, 近藤隆 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 48 分 |
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メーカーによる説明
ID:INVADED イド:インヴェイデッド Blu-ray BOX 上巻 | ID:INVADED イド:インヴェイデッド Blu-ray BOX 下巻 | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.9
73
|
5つ星のうち5.0
59
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価格 | ¥13,355¥13,355 | ¥15,855¥15,855 |
商品仕様 | Blu-ray | Blu-ray |
発売日 | 2020/4/24 | 2020/6/26 |
商品の説明
監督・あおきえい×脚本・舞城王太郎が創り出すオリジナルSFミステリ!
★近未来の日本を舞台に"名探偵"が繰り広げる、圧倒的エンターテインメント!
オリジナルSFミステリである本作は、全話脚本・舞城王太郎×監督・あおきえい×キャラクターデザイン・碇谷敦などの豪華スタッフの創りだすハイクオリティアニメーション作品!
本格アニメーションファン垂涎のオリジナルTVアニメ「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」は2020年1月より絶賛放送中!
★超豪華クリエイター陣が、謎が謎を呼ぶ奥深い世界観を渾身の映像化!
本作は「Fate/Zero」「アルドノア・ゼロ」など、数々の話題作を手掛けて来た人気監督・あおきえいの最新作! 全話脚本には熱狂的ミステリ・文学ファンを多く持ち、アニメーションでも「龍の歯医者」で話題を呼んだ舞城王太郎!
キャラクターデザイン・総作画監督には「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」や「劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」などでその名を轟かせた碇谷敦!
また、キャラクター原案に「ブラッドラッド」など人気作を手掛ける小玉有起、美術/フロップデザインに「甲鉄城のカバネリ」の曽野由大、美術監督に「この素晴らしい世界に祝福を! 」の三宅昌和など超豪華実力派スタッフが集結!
そしてアニメーション制作は「アンゴルモア 元寇合戦記」などを手掛ける新進気鋭のアニメーションスタジオ・NAZが担当し、新たなダークヒーローミステリを見事に描ききる!
★実力派キャスト陣による好演と掛け合いは必見!
本作の主人公、名探偵・酒井戸/鳴瓢秋人役に「ACCA13区監察課」のニーノ役や「Free!」御子柴清十郎役のほか数多くの作品で活躍中の津田健次郎を起用! 百貴役を「灰と幻想のグリムガル」のハルヒロ役や
「進撃の巨人」シリーズのライナー・ブラウン役などの細谷佳正、富久田役を「ハイキュー!!」シリーズの牛島若利役などの竹内良太、本堂町役を「転生したらスライムだった件」のシオン役などのM・A・Oがそれぞれ担当!
その他、東郷役にブリドカット セーラ 恵美、早瀬浦役に村治 学、白岳役に近藤 隆、羽二重役に岩瀬周平、若鹿役に榎木淳弥など、人気・実力を兼ねそろえた豪華声優陣が集結! 魅力的なキャラクターたちが奏でるドラマチックな展開から目が離せない!
★OP/ED/挿入歌に超豪華アーティストが参加!
OPテーマは、インターネットの世界を原点に、“存在感" と“才能“を飛躍させているボ ーカリスト Souの新曲「ミスターフィクサー」。
EDテーマは、7度のワールドツアーを成功させ、現在アメリカを皮切りにヨーロッパ、アジアをまわる8度目のワールドツアー中の世界的アーティストMIYAVIのアルバム『NO SLEEP TILL TOKYO』に収録された「Other Side」。
さらに本作では、全8曲の挿入歌・曲が各話を盛り上げる、国内のみならず海外でも知名度の高い豪華アーティストが参加!
挿入歌・曲担当アーティスト: MIYAVI、水曜日のカンパネラ、starRo、soundbreakers他
★監督・あおきえい絵コンテ集、脚本・舞城王太郎書き下ろし小説など超豪華特典を収録!
Blu-ray BOX各巻は、キャラクターデザイン・碇谷敦描き下ろし三方背BOXに加え、監督・あおきえい絵コンテ集、脚本・舞城王太郎書き下ろし小説を収録した超豪華仕様!
さらにスタッフオーディオコメンタリー、オリジナルサウンドトラックCD、メイキング特典映像、設定資料集をはじめ、下巻にはオリジナルドラマCD(脚本・舞城王太郎書き下ろし小説2の内容を予定)も封入される、驚きのボリューム!
【収録話数】
第7話~第13話
【毎回特典】
1.キャラクターデザイン・碇谷敦描き下ろし三方背BOX
2.監督・あおきえい絵コンテ集(第13話)
3.脚本・舞城王太郎書き下ろし小説2
4.設定資料集2
5.オリジナルドラマCD(脚本・舞城王太郎書き下ろし小説2の内容を予定)
6.オリジナルサウンドトラックCD Vol.2
7.Making of ID:INVADED 2/メインスタッフオーディオコメンタリー(3話分予定)/他CM集収録予定
【TV放送情報】2020年1月5日(日)よりTVアニメ放送開始
◆TOKYO MX:毎週日曜日 24:30〜
◆BS11:毎週日曜 24:30~
◆KBS京都:毎週日曜日 24:45〜
◆サンテレビ:毎週日曜日 24:30〜
◆テレビ愛知:毎週火曜日 25:35〜
◆AT-X:毎週月曜日 22:00〜
《リピート放送》毎週水曜日 14:00〜/毎週土曜日 6:00〜
※放送日時は変更になる可能性がございます。
【ストーリー概要】
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。
そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。
頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。
【メインスタッフ】
◆原作:The Detectives United
◆監督:あおきえい
◆シリーズ構成・脚本:舞城王太郎
◆キャラクター原案:小玉有起
◆キャラクターデザイン/総作画監督:碇谷 敦
◆美術デザイン:曽野由大、鈴木勘太
◆プロップデザイン:曽野由大、碇谷 敦、浅利歩惟、鈴木勘太
◆美術監督:三宅昌和
◆色彩設計:千葉絵美
◆Graphic Works:大竹俊介(Smith)
◆メインアニメーター:又賀大介
◆撮影監督:久野利和
◆CGディレクター:川原祐介、三田邦彦
◆編集:右山章太(TROYCA)
◆副監督:久保田雄大
◆音響ディレクター:小泉紀介
◆サウンドエディター:勝俣 まさとし
◆音楽:U/S
◆アニメーション制作:NAZ
◆製作・著作:ID:INVADED Society
【メインキャスト】
◆名探偵・酒井戸/鳴瓢秋人:津田健次郎
◆百貴:細谷佳正
◆富久田:竹内良太
◆本堂町: M・A・O
◆東郷:ブリドカットセーラ恵美
◆早瀬浦:村治 学
◆白岳:近藤 隆
◆羽二重:岩瀬周平
◆若鹿:榎木淳弥
◆国府:加藤 渉
◆西村:落合福嗣
◆松岡:西 凜太朗
©IDDU/ID:INVADED Society
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 670 g
- EAN : 4988111659002
- 監督 : あおきえい
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 48 分
- 発売日 : 2020/6/26
- 出演 : 津田健次郎, 細谷佳正, 竹内良太, M・A・O, ブリドカットセーラ恵美
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : KADOKAWA アニメーション
- ASIN : B083PGC48X
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 4
- Amazon 売れ筋ランキング: - 18,881位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
作者は読者の情緒をこんなにしておいて…ほんと多分楽しいんだろうな…クッ……
下巻がもうすぐ発送されるので先立って感想
歴代アニメ最高だと思う良作
前半が置いてけぼりになるという感想も多いし、その感想を抱くのもわかる。
でもだからこそ続きがきになるし、このさきどうなるのか、というワクワクがある。
下巻は怒涛の伏線回収がある。イドは主人公が沢山いるストーリーだと私は思ってる。
名探偵3人、井戸端スタッフ(百貴さん)、カエルちゃん。
後半はここら辺が特にアツい。
メイン主人公鳴瓢秋人の涙腺崩壊必須の切なすぎる過去。(わたしはリアルでボロ泣きになりました。)
過去編は何回見ても泣けるし飽きない。最高すぎる。大好きです。上巻見てたらわかると思うけど、鳴瓢さんには幸せになって欲しかった…と思わせてくれる演出。声優の津田健次郎さんの迫真の演技、アニメスタッフの作画、および演出、BGMに至るまで完璧すぎるシーン。リアタイでこれだけ素晴らしかったんだからBDも最高に間違いない。
二人目の主人公にしてヒロイン、本堂町小春の本性が剥き出しになり、キャラクターが生かされる派手な推理とアクション。
彼女に至ってはまじで最高。再推しです。本堂町小春という可愛い少女のような女性から滲み出る狂気(と言ったら失礼かもしれない)が最高に好き。(ネタバレだったらごめんなさい。でもこれ布教用の感想なのである程度流してください。これでもセーブしてます)
最後の隠された主人公、富久田保津。小春ちゃんと共に再推しです。
こいつに心臓ドリルで貫かれたイド履修者は多いでしょう。もう本当なんなの。上げて落とすの擬人化野郎です。
その意外すぎる真実には「お前!お前お前お前!!!」と叫びたくなること必須。この人に関しては語りたいことが多すぎるがこの男は存在自体がネタバレになるから詳しくいえない…!
アニメ見てください。とにかくアニメ見てください。ほんと最高です。
というか、前半(上巻)の主人公が鳴瓢なら、後半(下巻)の主人公は富久田と本堂町。
すごい楽しみにしてます!!!早く届いて!!!
(中2的ネーミング・・?だとしても私は好きだよ。
サントラ好きなのでLPお願いします。カンパネラの曲なのかな?夜中にピアノendlessで聞いてたいんだ~
謎解きの始まる戦闘シーンとか盛り上がる。なんで見る気が無くなるのか理解できない。SF界隈はよく知らないせいか楽しいし、謎解きできないから、する気ないし。謎解きしようと視聴してる人がいるなんて。
キャラデザインは他のアニメと区別がつかないと見る気が失せてくるので、私には良かった。あと設定的に寄せている部分もあるだろうし。そこはどういう作品でも脚本にしても、視聴側がいじくり返していいところじゃないんだけど。例えば「チョコレート喜んでくれたかどうか」は話の流れで全く関係ないとしても、必要な台詞なので。
某イタリア歴史漫画の絵はリアルを追及してますが、非現実な世界ではサラっと表現を変えてるし。当然なのかなぁ?と。実写ならそのままで済むけど。絵的にリアル過ぎたら気持ち悪いのもありそうだし。作画が酷いとかよく分かんない。OPもEDも両方好きだし。
全員人格破綻者と指摘されるまで、よく分かってなかった(-_-;)
イド:インヴェイデッドは、小説家、舞城王太郎(1973-)の脚本に基づき、全13話から構成されるオリジナルのアニメーション・シリーズで、2020年の1月から3月に放送された。本アイテムはそのうち第7話~第13話を収録したもの。
ディスクは4枚からなっており、
【DISC1】 本編 第7話~第13話 及び 第9話 第10話 第13話におけるメインスタッフオーディオコメンタリー
【DISC2】 特典版 メイキング映像 各話予告集
【DISC3】 オリジナルサウンドトラック 収録時間 約30分
【DISC4】 オリジナルドラマCD
またそれらに加えて、監督・あおきえい絵コンテ集(第13話)、脚本・舞城王太郎書き下ろし小説(鳴瓢家の物語)、設定資料集がそれぞれ小冊子になっており、それらが一つのBoxに挿入される体裁。
【作品を観た感想、まだ観ていないが興味を持っている人へ】
私はこの作品を、2022年の3月になって、初めて観たのだが、その内容、考え抜かれたストーリーと、キャラクターの魅力に魅了された。ジャンルは、「ミステリを扱ったSF」と言って良く、その世界観を理解していく過程が、ストーリーの進行とシンクロするという進行が、とても面白い。
まず、この作品のタイトルについて解説してみよう。「イド:インヴェイデッド」の後半はinvadedであり、「侵略される」という意味であり、ここでは形容詞的用法で、「侵略されるイド」といった感じだろう。この「イド」というのは、作中で、殺人犯の殺意を含む「無意識領域」から構成された一種のヴァーチャル空間を指している。そして、このイドを扱う組織である「蔵」が、イドを用いて行う犯罪捜査が描かれることになるが、他者のイドに進入できるものは、イドをもつもの(自殺を含む複数回の殺人を手掛けたもの)だけであり、その設定が、様々にストーリーに寄与していくことになる。
「イド(id)」は、元はフロイト(Sigmund Freud 1856-1939)が提唱した心理学用語である。デカルト(Rene Descartes 1596-1650)以来、人の行動はその人の意識、ひいては理性によって決定される、つまり自我によって人は行動する、と考えられることが一般的であった。しかし、フロイトは、自我には、本人が認識できない「無意識領域」があり、それが、その人の行動に影響を及ぼすと考えた。まあ、そのあたりは有名な話なので、知っている人は多いと思うけれど、フロイトは、人の意識が休止している睡眠中に発生する「夢をみる」とい事象に多大な関心を寄せ、そのメカニズムをひも解こうとしたのも、無意識論のためである。そうして、ざっくり言って、「自我」というものは、本能的な「欲動(イド)」と、それを抑圧する道徳的な「超自我(スーパーエゴ)」のバランスを形成する過程で生成するものであるはずだ、と考えた。これは、子供の成長の過程などに象徴的に顕れる。本作では、「殺意」がそのバランスを崩すほどの強い欲動であり、特有のイドを形成するものであるという設定がなされている。
また、本作では、「無意識領域」から構成された一種のヴァーチャル空間が、外部の観察者から円柱状の疑似空間に見え、それが井戸のようであること、加えて、こちらの世界とは異なる場所、すなわち「異土」であることも含めて、それらの意味を総称しつつ、シンボリックに、それを「イド」と呼んでいるようである。また、このプログラムを含む、イドを形成し、観察可能な状態とするシステムに「ミズハノメ(日本の古神話の女神)」という名称が与えられている。
このミズハノメが何をベースにしているか、ということは、本シリーズのストーリーの根幹にかかわることなので、ここでは触れないでおくが、本作を観るにあたって、本作を楽しむための私からの助言を書こう。
1) ちゃんと観る
なにを当たり前な・・・と言われそうだけど、アニメ作品には、ちゃんと観なくても、だいたいストーリーがわかるし、全部わからなくてもたいして問題ない(と私が
思っている)ものが凄く多い。私も、最初、この作品を、そういう作品と同じように、別の家事や作業をしながら観ていたのだが、すぐに「これではいかん」ときちんとテレビの前に座って、しっかり観ることにした。なぜなら、この作品は、説明を全部セリフで行ってくれないからである。絵や演出の中に、ストーリーを進め、理解する比較的重要なパーツが埋め込まれており、視聴者には、出来るだけそれらを多くひろっていくことが求められるからだ。
2) 続けて観る
これは時間的な制約で難しい人が多いかもしれないけれど、私の場合は、土日の2日間をかけて、全13話を通して観た。この作品は、重要なものが、かなりの密度で詰め込まれているため、あまり間をあけてしまうと、その分だけ、自分の中で印象の濃淡の差が大きくなってしまい、結果的に前後の脈絡付けが外れてしまう部分が多くなる。それが、ストーリーを楽しむ場合、デメリットとなるので、出来ることなら、それなりの時間を確保して、続けてみるのが良い。
3) 複数回観る
凄く理解が早くて、記憶力も特別にいい人なら別だが、少なくとも私の場合は複数回観て、つまり結論や仕掛けを知った上であらためて観ることにより、やっとわかったことが多くあった。それは、セリフや登場人物の行動・反応の意味だけでなく、絵の意味や、設定の意図など、様々な点で、二度目に観たときは、初回の理解を上回っており、かつその差がことに大きい作品であるため、複数回観るべきである。ただし、(個人的な体験で言えば)2度目以降の視聴は、一気に観なくてもいいでしょう。
以上のことからも、ぜひともBlu-rayというメディアを買って、鑑賞したい作品と言える。
私が本作でとくに魅力を感じたのは「イド」の空間における異様な世界の描き方である。その創造性が面白い。もちろん、作品なので、作り手が考えてそういう世界を描いているのであるが、殺人犯の無意識に、どのような象徴性が与えられるかという解釈が興味深い。その世界は、しばしば当該世界における体感時間で、長時間生き抜くことが困難な過酷さを伴うものでもある。また、そこに進入するものは、外部世界の記憶をもちこめないこと、進入するものは、そこに常に存在する一つの死体が、「何を」意味するのか、「何が」おかしいのか、読み解く必要があること等の命題のみ抱えており、その制約を理解することが、世界観の理解に繋がっている。そこにミステリとSFの幸福な邂逅があると私は感じる。
登場人物たちも魅力的だ。・・・こういうと奇妙に聞こえるかもしれないが、連続殺人犯たちの中にも、不思議な魅力(感性)を持つものがいて、それを単純な善悪で描かないところもユニークだし、物語としての完成度を高めている。また、本作の主人公は、ある種の衝動的な正義感ゆえに連続殺人を犯すこととなった人物なのであるが、彼に声を当てた津田健次郎(1971-)の名演ぶりとあいまって、その抑制した感情の奥にあるものがストーリーの進展とともに外に出てくるところも、心憎い展開である。
観始めたとき、理解が難しいと感じるかもしれない。それでもたぶん多くの人は、その不思議な世界に興味を持って見続けられるのではないだろうか。全13話を通じたテンポの良さは抜群だ。これは、前述の「セリフで全部を説明してくれない」ことと大きくかかわっていることでもあるが、絵と演出で視聴者に伝えているものは、出来るだけ重複を省いている。一般的な映像作品なら、ここらへんで、一つ間を取るのでは、と思うような場所でも、さっと次に進む。逆に言うと、“付いてこられない人は置いて行ってもかまわない”、というスタンスなのかもしれないが、私は、映像作品はそれぐらいが適切だと思うし、最近の映像作品に説明過剰なものが多いこと(全部説明してくれないとダメという視聴者が増えすぎたと思う)とあいまって、私は当作品のスタイルを、歓迎したい。
なお、一応注意点として、物語の必要上、様々な殺人事件について、描かれることになるので、そのような描写が苦手な人には、薦めない方がいいと思う。しかし、ちょっと刺激的なものが含まれるアニメ作品ぐらいなら大丈夫、という人であれば、問題ないレベルだと思うし、なにより、私はこの作品を、夢中になって面白く観ることができたので、総括としては、是非ご覧になってほしいと思います。
【このアイテムについて】
オーディオ・コメンタリーは、監督のあおきえい氏、キャラクターデザイン・総作画監督の碇谷敦氏、主人公役の津田健次郎氏の3氏によるものなので、それぞれ、演出・技術者側、演者側から、あらためて各シーンで、相手側に訊いてみたかったところを尋ねながら進むというもので、なかなか印象的なやりとりが繰り返される。津田健次郎氏が、最後に、「本当にいい作品に参加する機会をもらえた」という意味のことを述べられたのが印象深い。内容が濃く、演者側に要求されるもの(その時点でキャラクターがどのような状況を把握し、どのような感情を持っていたかを踏まえた演技)も高度であったに違いないが、作品を繰り返しみても、その演技は見事なものであったと思う。もちろん、演出側の指示も詳細、的確であったのだろう。時系列を正しく把握するため、詳細な物語内年表を作成し、ストーリーに齟齬がないようにしたり、あるいは指摘されてみないと気づきにくい演出が随所に施されていたりといったことには、このオーディオ・コメンタリーを聞いて、あらためて感心させられた。また、主要登場人物の名字が、酒の銘柄だというのは、まったく気づかなかった。
オリジナルサウンドトラックは、完全にBGMのみで、主題歌や挿入歌は含まれていない。このアニメ作品では、別にアーティストに外注された歌や、MIYAVIの楽曲が挿入歌として用いられているので、是非それらも収録してほしかったが、それらは含まれていない。
とはいえ、私は、こういう作品こそ、Blu-rayを購入することで、製作に応えたいと感じるし、今後も、何度も観させていただくにふさわしい傑作だと思っている。購入することで、製作サイドへの謝意を伝えるという意味でも、このアイテムを入手した個人的満足感は高かったです。