「曽根崎心中≪HDニューマスター版≫」 ダウンタウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童、初の本格的映画出演作。 意地を貫いて心中する二人の激情を、緊迫した劇的空間の中に描く増村保造監督の傑作。 元禄16年、大阪。醤油問屋・平野屋の手代・徳兵衛は、主人で伯父の久右衛門が勧める縁談を断った。 徳兵衛には、天満屋の女郎・お初という夫婦約束を交わした相手がいたのだ。 怒った久右衛門は、それなら徳兵衛の継母・お才に渡した持参金の銀二貫を翌月7日までに返せという。 お才を説得してようやく銀を取り戻した徳兵衛は、平野屋の前で待っていた知り合いの九平次に懇願され、その銀二貫を貸してしまう・・・。 「此の世の名残り、夜の名残り」の道行文で知られる近松門左衛門の人形浄瑠璃の傑作を、 抑圧的な環境に対抗して意志的に生きる女性像をプログラム・ピクチャーの中で追求した増村保造監督が映画化。 お初役の梶芽衣子の演技は絶賛され、数多くの賞を受賞した。 ●1978年キネマ旬報ベスト・テン第二位 ●1978年キネマ旬報主演女優賞 ●1978年毎日映画コンクール日本映画優秀賞・女優演技賞 ●1978年ブルーリボン賞主演女優賞 【STAFF】 ●監督:増村保造 ●製作:藤井浩明、木村元保、西村隆平 ●原作:近松門左衛門 ●脚本:白坂依志夫、増村保造 ●撮影:小林節雄 ●照明:佐藤勝彦 ●美術:間野重雄 ●編集:中静達治 ●時代考証:林美一 ●音楽:宇崎竜童 ●助監督:近藤明男 【CAST】 梶芽衣子、宇崎竜童、橋本功、目黒幸子、木村元、千葉裕子、山本廉、青木和代、加藤茂雄、 渡部真美子、伊藤正博、野崎明美、灰地順、大西加代子、井川比佐志、左幸子 © 1978 藤井慶太/東宝