鉄鎖をぶち切り、猛虎を倒し、怒髪天をつく怪力無双の英雄ヘラクレス!
怪力無双の英雄ヘラクレス(スティーブ・リーブス)は、イオルコス国の王座争いを決着させ、愛する妻イオレ(シルヴァ・コシナ)と、従者オデュッセウスを伴って故郷テーベへと向かった。テーベの王位には、前王オイディプスの二人の息子、兄のエテオクレスと弟のポリュネイケスが、一年ごとに交替でつくことになっていた。しかし交替の期限が来てもエテオクレスは弟に王位を譲らなかったため、怒ったポリュネイケスは好戦的なアルゴス人と手を組み、兄を攻めようとした。内戦の危機を避けるため、ヘラクレスは兄弟の和解を取り持つことになった。そしてイオレをエテオクレスの許に残し、オデュッセウスとともに兄の親書を携えて弟の王宮へ向った。その途中、奇妙な岩から流れ出る水を飲んだヘラクレスは、一瞬にして記憶と怪力を失い、倒れてしまった。そして現れた一隊の兵士たちによって、リデュア国へ運ばれてしまう。ここにはオファレ(シルヴィア・ロペス)という妖艶な女王がいた。彼女はヘラクレスを愛欲の餌食にして、挙句の果てはミイラにして永遠に自分のものにしようと企んでいた。オデュッセウスは、ヘラクレスを救うため、伝書鳩をイタカ国へと放つ。
イタリア娯楽活劇の絶頂期に生まれた大ヒット映画『ヘラクレス』シリーズの続編。前作以上のスケールで、イオルコスの王女イオレと結ばれたヘラクレスが、故郷テーベの内紛に巻き込まれる。人馬を総動員したスペクタクルな戦闘シーンも見どころ。