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反撥 ロマン・ポランスキー 《スペシャル・プライス》 Blu-ray

4.0 5つ星のうち4.0 55個の評価

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ジャンル ドラマ, Horror, ミステリー・スリラー, スリラー
フォーマット ワイドスクリーン, Blu-ray, ブラック&ホワイト
コントリビュータ ロマン・ポランスキー, カトリーヌ・ドヌーヴ
言語 英語
稼働時間 105 分

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商品の説明


巨匠ロマン・ポランスキーによる傑作サイコロジカルホラー。『水の中のナイフ』に続く長編第2作。
主演は仏の大女優カトリーヌ・ドヌ―ヴ。次第に狂気に駆られていく女性の心理をおぞましい映像で描き出す。
スペシャルプライス版で再リリース!

★1965年度ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞、国際批評家連盟賞受賞
★1965年度英国アカデミー賞撮影賞ノミネート

☆特典☆
オリジナル予告編

■STAFF
監督・脚本:ロマン・ポランスキー
共同脚本:ジェラール・ブラッシュ
撮影:ギルバート・テイラー
音楽:チコ・ハミルトン

■CAST
カトリーヌ・ドヌ―ヴ
イアン・ヘンドリー
イヴォンヌ・フルノー
ジョン・フレイザー

■物語
ロンドンで姉と暮らすキャロルは、姉が妻子持ちの男を毎晩のように連れ込んでいることに強い嫌悪感を抱いていた。
毎晩聞こえてくる姉の喘ぎ声に、彼女は男性への恐怖を募らせていく。
ある日、姉とその恋人が休暇で旅行に出発し、束の間の一人暮らしを始めたキャロルは少しずつ精神を崩壊させていく・・・。

Blu-ray|1965年|イギリス作品|モノクロ|本編105分|英語音声|一層|16:9ビスタ|リージョンA

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 17 x 13.5 x 1.2 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4933672255934
  • 監督 ‏ : ‎ ロマン・ポランスキー
  • メディア形式 ‏ : ‎ ワイドスクリーン, Blu-ray, ブラック&ホワイト
  • 時間 ‏ : ‎ 105 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2023/9/29
  • 出演 ‏ : ‎ カトリーヌ・ドヌーヴ
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ IVC
  • ASIN ‏ : ‎ B0CCJBBYBV
  • 原産国 ‏ : ‎ 日本
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 55個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
55グローバルレーティング

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女の中で発芽した病理の成長と爆発
5 星
女の中で発芽した病理の成長と爆発
キャロル(カトリーヌ・ドヌーヴ)はロンドンのフラットで姉と暮らしている。姉にはこの部屋に通う妻帯者の恋人がいる。キャロルには彼女を深く愛している男性がいるのだが、彼女にそれに応じることができない・・。ポランスキーが処女長編『水の中のナイフ』の次にロンドンで撮りあげた、こちらの神経までかき乱される恐ろしく忘れがたい1作。Repulsionは反撥というより嫌悪、拒絶。構成はいたってシンプルな本作です。抽象的に浮かぶ言葉は、崩壊、分裂、遮断、遊離、逃避、混沌、麻痺、逸脱、錯乱、・・。とにかくキャロルが崩れ、壊れ、乱れ、歪んで、裂けて遮られ離れていくさまをポランスキーが冷徹にこれでもかと執拗に追います。姉と恋人が旅行に出て、キャロルは一人フラットに残されます。もともと男性・接触・侵入恐怖があるように描かれていますが、この2人が彼女を現実認識につなぎとめていたのか、彼女は静かに静かに病んでいきます。皮膚の裏側でうごめく神経・吹き荒れる嵐。急に切り替わる感情のスイッチ。この隔絶感、孤立感。以下、★まで具体的に書いています。幻覚、幻聴が彼女を昼夜なく襲います(そういえば室内は何日か何時かわからないように描写されます)。ひび割れる壁、鏡に映る男、壁から彼女に伸びる無数の手、柔らかい壁。侵入し彼女を襲う男・・(この男は冒頭で彼女に卑猥な言葉を投げる男ではないでしょうか)。果ては室内に入った、ある2名を現実に「排除」してしまいます。ここは流血の表現・描写は鮮烈です。★彼女を捉える、そして彼女の観る室内を捉えるギル・テイラー(『博士の異常な愛情』『袋小路』『マクベス』『オーメン』『フレンジー』)のモノクロ・カメラがユニークなのです。広角レンズでしょうか、時に歪んで空虚な室内。アリス症候群というのでしょうか、天井高く低く見えたり、壁が遠く近く見えたりします。そのカメラが捉える、やかんに映る彼女の顔の歪み、次第に腐っていくうさぎ肉、発芽し、伸びていくじゃがいもの芽は、彼女の中で大きくなる病理とダブッて不気味でした。そして音。鐘の音、壁の破断音、電話のベル、突然鳴り響くドラム(音楽全体がウェスト・コーストのドラマー、チコ・ハミルトンによる)。しかし襲われる幻覚を見る時は無音。強弱ある音響設計も見事。冒頭の彼女の瞳のドupからしておかしい。右目と左目が違う人のそれに見えます。何も見ていない、あえていえば内側を見ているような生気のない眼。無表情、無反応、無自覚。すでに問題を抱えていることがわかります。私は精神病理の素人です。それに監督の意図ではないので原因・病名探しは止めます。弊害もあるし、監督の意図でもないでしょう。そしてフラット自体が彼女の脳と重なって感じられて、脳に中にまた彼女自身が棲んでいるように思えます。壁に入る亀裂は強固な自意識の崩壊です。閉所で進む広所恐怖でしょうか、玄関の覗き穴、窓は彼女の眼孔であり、そこから見る教会やシスターは遠い存在に思えます。それは救済を求めているみたいに見えますし、反面、遠ざけているようにも見えます。オカルトではありませんが、例えば、彼女は何かに憑依・寄生されているみたいに異常です。世が世なら悪魔憑きといわれるかも知れません。家(脳内)にいることを何とか許容しているのは、姉と(かろうじて)姉の恋人のみ。それ以外は脅威であり「排除」されるのですね。この姉の恋人が本作のミソのひとつです。ラストの彼にも注目です。同じドヌーヴ主演、ブニュエル監督の『昼顔』も想起します。ひょっとしてキャロルにも欲望・抑圧・引き裂かれた感覚はあるのか?でも『昼顔』が女性の葛藤・妄想をあいまいに眩惑的に描いて、そして本人は性関係、夫の拒絶に対して申し訳なさ、贖罪を感じているようですが、本作は妄想をはるかに超えた幻覚、嫌悪、排除のベクトルがあるようで、異なるエンジンを積んでいると思います。ポランスキー作品は、現在に至るまで(90年代もすべて)素晴らしいですが、処女作から『テス』までは特に映画界の巨大な山脈として屹立していますね。本作でも壁をめぐる描写など下手すればいかにも新人監督がアイディア一発でやりそうなのですが、陳腐に感じられないのは、うまく全体を覆う神経質な空気を醸成しているからでしょうね。本作はモノクロであることが被現実感をてっぺんまで高めていると思います。曖昧な言葉ですがいわゆる広義の表現主義の流れを汲んでいるのかと思います。最後の家族写真の彼女の顔と眼つきの怖さ。この家族写真がなにかを暗示している可能性はあります。複数回でてきます。深読みすれば、問題は父親との関係と見えないこともないですが、それなら視線の先の父親へカメラ・パンするのかと思うのです。この視線から、荒涼とした彼女の内面の垣間見るとき、どこか(私も含めた)現代人の病理めいたものも感じ、ラストの絵面に戦慄します。でも原因説明は行わない。監督に訊いても「お好きにどうぞ」と言うでしょう。「Rotten Tomatoes」が発表した「ホラー映画ベスト75(The 75 best-reviewed horror movies of all time)」では堂々の3位に輝いています(2015年8月12日現在。適時、変動するようです。昨年は1位でした)。観る者に爪痕を残す、複数の鑑賞に耐えうる傑作と思います。一人暮らしの人には堪える作品です。REPULSION 1965 UK Compton FilmsDVD画質 可もなく不可もなく 少しキズ、ノイズあり。オリジナルアスペクト1.66 : 1(THEATRICAL ASPECT RATIO 1.85: 1 の表記サイトもあり)関連キーワード:幻覚、男性恐怖、ロンドン、フラット、密室、異常心理、錯乱、姉妹、瞳、抑圧、レイプ、壁、ジャガイモ、手、ネイリスト、シスター、電話、家主、家族写真、表現主義、求婚者、処女連想作:『昼顔』『ローズマリーの赤ちゃん』『テナント』『三人の女』
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月19日に日本でレビュー済み
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じわじわと来る怖さが良かったです。
最後の家族写真のシーンは印象が残ります。
2023年12月18日に日本でレビュー済み
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映像が綺麗でパキッとしていて、街並みや少女らしさを残した主人公の綺麗さを充分に伝えていて、それだけで画を愛でつつ鑑賞できました。
特に後半のドヌーヴの白痴美は最高で、ポランスキーのロリコン趣味にストライクだったでしょう。そりゃ大家も家賃チャラにするわ。
音楽もこれぞシネジャズって感じでかっこよくて、チコハミルトンだったんですね。超スタイリッシュです。
いつもメモ取りながら映画観るんですが、メモを忘れて見入ってしまう作品でした。
2022年8月24日に日本でレビュー済み
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こういうサイコスリラー映画は、作り手の表現したいことがちゃんと観客に伝わるか不確かです。レビューの意見も様々で、私が感じたのは:

他の方も書かれているように、幼少期の父親からの性的虐待がトラウマとなり男性恐怖症となったキャロル。始めの方のシーンで町の労働者に「ねえちゃん、イッパツどう?」と声掛けされて以来彼が現れ襲おうとする夢を見る。

その反面従兄のコリンには一応一瞬のキスを許し、姉の彼氏マイケルのシャツの匂いを嗅ぎ、最後はマイケルの物と思われるシャツにアイロンまでかける動作をする。

ラストでは、マイケルに抱きかかえられても意識はあるのに抵抗はしない。男性恐怖症でありながら求めるという相反した感情が、10日間一人に置いておかれた孤独の状態で、キャロルの精神を狂気に陥れる。セックスの対象が自分でないマイケルに、過去持てなかった父親像を重ねるのかも、と最後には思ってしまいました。

このマイケルという男性はかなりの大物。卑怯でない。愛人である姉と旅行から帰って惨事を発見しても、「これは大事、巻き込まれたら身がやばい」と逃げ出すのではなく、動転して何も出来ない姉に代わってテキパキと行動する。最後に目を開けたキャロルと見つめ合うのはある種の仲間意識、君の事が分かったよ、というような・・・

と、これは一度見ただけでは理解できず、見直したシーンが何回かあっての感想です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年4月22日に日本でレビュー済み
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カトリーヌ・ドヌーヴ主演。「シェルブールの雨傘」の翌年の出演作品。カトリーヌ・ドヌーヴのPB風で始まるが、次第に病んでいく。
1960年ヒッチコック監督「サイコ」の影響を受けたと思われる、1965年ロマン・ポランスキー脚本兼監督作品。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年11月8日に日本でレビュー済み
ヤッパリ、元になるマスターが余り良くないんでしょうね!米盤のクライテリオンから出ているBDは驚く程の高画質と音質です!名作なんですからもっと真剣に製作してほしいですね!
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年10月4日に日本でレビュー済み
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カトリーヌ ドヌーヴさんは、若い頃から、現在まで色々な作品に出演なさっておりますが、どの作品を観てもとても美しく輝いていて、とてもこの世の美しさとは思えないような気品のある方だと思います。この作品は珍しくサスペンス的な内容で、すごい演技力が必要だったと思います。でも、ドヌーヴさんの美しさで、演技など何処かに置いておきたいくらいの美しさでした。
2020年6月19日に日本でレビュー済み
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『反撥』 は、世界へ向けてロマン・ポランスキー監督の名前を知らしめることとなったポランスキー流 「マッドハウス」 話型の原型とも言うべきサイコ・ホラーであり、のちに 『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年) として姿を変えて発展することになるその原点の作品です。

姉のヘレンが男と一緒にイタリア旅行に出て、ロンドンのアパートに妹のキャロル(カトリーヌ・ドヌーヴ) が一人残されたとき、彼女の精神に亀裂が走り、腐臭が漂い、彼女は幻覚に悩まされるようになります。さらに彼女に残された正気は養分を吸い取られてヒステリックで暴力的な狂気へと姿を変えて成長し、ついには二人の男を殺してしまいます。 監督は彼女の精神がおかしくなっていく過程を急がずに、細部の描写を積み上げ、シュールな表現を組み合わせ、さらにショックを演出する音の使い方にも独特のセンスを発揮し、恐怖を段階的に上昇させながら美しいカトリーヌ・ドヌーヴを素材として全体を一つにまとめ、見応えのある作品として完成させています。

実際のところこの映画の一番の魅力は当時22歳のカトリーヌ・ドヌーヴであり、整った顔立ち、大きな瞳、豊かな表情、そして彼女が足早に歩く街の光と影のコントラストや空気感がとても印象的で、特にその変化に富む表情は一見の価値があるでしょう。そしてまた、この映画は構造的に2通りの読み方ができるように仕組まれていて、その両義的な読み方の可能性に気がつくことが別の隠された魅力となっています。

『反撥』 はキャロルの内的な冒険の旅であり、キャロルが願いをかなえて帰ってくる心の中の宝探しの物語です。キャロルの見つけた宝物とは何なのか、それは映画を見てのお楽しみ。 ロマン・ポランスキー監督の長篇第二作目の 『反撥』 は、今日においてもその独創性と衝撃力を失っていない隠れたマスターピースと言えるでしょう。

改めて、『反撥』 はカトリーヌ・ドヌーヴの映画です。少し遠まわりしましたが、22歳の美しいカトリーヌ・ドヌーヴに敬意を表して☆五つ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月29日に日本でレビュー済み
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ムード満点です。やはり監督も女優は超一流になる人は魅力がありますね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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